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2020-01-12

憧れのニュージーランドへ (VI)-フッカーバレートラック・トレッキング-

 朝目覚めると今にも雨になりそうな天気であった。今回のツアー参加者は6名。猫ジローの主人と1名がフッカーバレートラック・トレッキングに、奥さんら4名が半日コースのトレッキングに参加した。各グループに1名の現地ガイドが付いた。
 曇天の中トレッキングを開始したが、雲は高く日本の北アルプスの感覚では一日中曇空かなと主人は思ったようだ。30分程歩いてミュラー湖展望台に着いた頃から雨がポツポツ降り出し5分も経たない内に風が強くなり雨脚が早くなった。第1のつり橋を渡る頃には大雨となった。ガイドは何度も振り返って我々の足取りをチェックした。30分程で第2のつり橋に着いた。橋の手前でガイドは立ち止まった。橋を渡るかどうか思案しているようだ。ガイドに「橋は頑丈に造られているので問題はないがここから橋までの10数メートルは何も遮るものがなく登山路の両側はマタゴーリが覆い茂っている。転落したら大惨事になる。実際登山者が転落して全身にマタゴーリのトゲが刺さりヘリで救急搬送されたことがある。注意して渡るように」と言われた。山では“風には息がある”というが、強風でもそれが強い時と弱まる時がある。ガイドと一緒に2人は弱まった時に第2のつり橋を渡った。つり橋から5分程歩いていると雨が止みさらに幸運にもマウントクックリリーの群生に出会った。主人はガイドに撮影の時間をお願いした。後にも先にもトレッキング中に陽が射したのはこの時だけだった。
 強風と冷たい雨のなかフッカーバレートラック・トレッキングコースの最終目的地の“フッカー氷河湖”に到着した。到着した時には主人ら3人しかいなかった。岩陰で風を凌ぎながらガイドが淹れてくれたコーヒーで体を温めた。憧れのマウントクックはずーと雲の中であった。
 ガイドは「通常なら第2のつり橋の前でトレッキングを中止して引き返すところであったが二人の装備と歩きを見て天候が荒れてもフッカーバレーまで行けると判断した。」と言った。二人は初冬の北アルプスでも十分通用する装備を持っていた。


パラダイス・シェルダック のコピー.jpg

トレッキング開始時鴨のつがいが歓迎(ニュージーランド固有種パラダイス・シェルダックParadise Shelduck:頭が白いのが雌)  Paradise Shelduck


フッカー川1 のコピー.jpg

フッカー川2 のコピー.jpg

第1の吊り橋(眼下はフッカー川)   The first suspension bridge (Hooker river)


第2の吊り橋 のコピー.jpg

第2の吊り橋   The second suspension bridge


マウント・クック・リリー のコピー.jpg

マウント・クック・リリーの群生  Cluster of Mount Cook Lily


マウンテン・デイジー のコピー.jpg

マウンテン・デイジー Mountain Daisy


ニュージーランド・ブルーベル のコピー.jpg

ニュージーランド・ブルーベル  New Zealand Bluebell


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フッカー氷河湖1 奥はフッカー氷河 The Hooker glacial lake 1


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フッカー氷河湖2 雨と強風の中湖畔に降りる The Hooker glacial lake 2


土壌 のコピー.jpg

フッカーバレートラックの土壌(100年で1cm堆積) The soil of the Hooker Valley track  (It is estimated that 1-centimeter takes 100 years to deposit.)


New Zealand of the admiration (VI) -Hooker Valley track trekking-

It seemed to rain at any moment in the morning when my master woke. He started trekking in a cloudy sky and had heavy rain after beginning to walk. But he walked to the Hooker glacial lake for about four hours. He was not able to see Mt. Cook, but was able to see many Mount Cook Lilies. He enjoyed the Hooker Valley track trekking for about seven and a half hours.


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